©Megumi Okubo

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2014年5月9日金曜日

ブログのはじまり

















13年を過ごしたフィンランドから日本へ戻って、早2年が過ぎた。

2年前の今頃に、日本に戻ったばかりの頃は、それまで一年の内で合わせて1~2週間ほどしか使わなかった日本語はすっかり不自由になっていた。なにしろ実務で使うような建築の専門用語も、フィンランドで始めたスカイダイビングの単語も、日本語では知らないものばかりだったのだ。私は、普通の人が社会人になって覚えるようなことは、ほぼ全てフィンランドで覚えたと言っても過言ではないだろう。

この2年ほどの間、私自身はフィンランドの後に新たに移住した知らない国に来たような気がしていたし、事実、私が知らなかった世界が広がっていたことも確かなのだ。それは日本で過ごすうちにだんだんと「自分が知っていること」と「知らなかったこと」が明らかになってくることで、初めてわかってきたことだ。カルチャーショックとかに似たようなものだろうか。

だから今まで私が「当然のコト」と思っていたようなことが、この国の人たちにとっては当然ではなく、なにやら「面白いコト」であったり、その逆であったりする新鮮さに触れることも多い。これからそんな話を書いていこうと思う。

このブログは自分がフィンランドにいたころに書いていたブログ「MEGUMIX」、その後に出版社のサイト内で書いていた「フィンランド日和」、最終的には雑誌や新聞などに書いてきた記事をまとめて書き直した拙著「クリエイティブ・フィンランド」の続編のようなものとして書いていこうと思う。


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